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宮城道雄小曲集 第二集

お箏の手ほどき集として、これほど親しまれている教則本はございません。
生田流のお箏のお稽古と申しましたら、どなた様もまずこのご本で基本のお勉強をなさっていらっしゃるのではないでしょうか。ところで、大好きな小曲集なのですけれども、初心者様にご指導いたしますときにたったひとつ、いつも困ってしまいますのが、お調絃(チューニング)の難しさでございます。

そこで・・・ものすごく大胆不敵なことではございますが、初心者様を、お調絃であまりお悩ませすることのないよう、私共美緒野会のお教室では、双調の曲の場合でもお調子替えをしないで、少なくとも始めのほうは全部盤渉(B)の平調子に合せてお練習しております。
特にお断りしていない限りひとまず全部、このお調子で弾いてまいりますので、一旦、お調弦してしまいましたらそのままのお調子でどんどんお練習を進めて頂けます。お声の幅に少し無理があったりいたしますけれども、そこのところは、どうぞおおらかなお気持ちで・・・お許し下さいませ。

お調子あわせ

最初はお調子合わせから参りましょう。一の音から順番に巾の音まで、実際の音が二回聴こえます。
ゆっくり流れますので、よく聴きながら同じ高さの音に合わせて、お調子合せの出来上がりです。

平調子
B
E
F#
G
B
C
E
F#
G
B
C
E
F#
※1 ここではA を442Hz とするピッチで調絃しています。
※2 表中の音名は便宜上KORG 社箏用チューナー「調べ」の表記に準拠しております。

宮城道雄 小曲集・第二集
(邦楽社発行)

  • 山と雲 地唄箏曲美緒野会


    山が雲までのびたのか 雲が山までおりたのか 山を隠した白い雲 雲に隠れた黒い山

  • 藤の花 唄 冨田綾子
    箏 小野真由美


    風が何かささやくと 藤の花はうなずいた 池の水がきたので 風がおこって波たてた

  • 山の上 唄 星野詔子
    箏 小野真由美


    (一)誰もきかない山の上 朝早くから鳴いている 鳥は何鳥名なし鳥 名なし小鳥がよい声で 鳴きたいだけよく鳴いている 朝日をあびて 朝風うけて
    (二)誰も見に来ぬ山の上 朝早くから咲いている 花は何花名なし花 名なし草花よい色で 咲きたいだけよく咲いている 朝日をあびて 朝風うけて

  • 雪の雲 唄 星野詔子
    箏 小野真由美


    (一)うつくしの雪の雲よ 空をいまかくしゆく ふれや雪散れや花 土白くなるまで
    (二)うつくしの雪の花よ 土をいまかくしゆく うちつれてふりきつつ なほ積もれ明日まで
    (大和田健樹作歌)

  • 笛の音 地唄箏曲美緒野会


    (一)梅散るゆふべの山里に ひとこえ響くは誰が笛ぞ
    (二)夕月しずかにほの見えて 暮れ行く木蔭は誰が宿ぞ
    (三)流れにまじりてたえだえに 聞こゆる笛の音誰が里ぞ
    (大和田健樹作歌)
    この曲は壱越(D)雲井調子で弾いております

  • 富士の高嶺 地唄箏曲美緒野会


    山するがなる富士の高嶺は朝見れば 姿よき山 夕見れば けしきよき山 春の日は霞もよし 秋の日は晴るるも嬉し
    夕づく日沈みしのちの 大空に誰がきけん くれないに濃き紫に 薄墨にかはるもすごし 富士の嶺はくすはしき山 うつくしき山
    (大和田健樹作歌)
    後唄の少し前*のところで、お調子替えがございます。八を半音下げ、九を一音上げてこの音にいたしましょう。

  • 海 棠 地唄箏曲美緒野会


    盛りいみじき海棠に 灌ぐも重し春の雨 花の恨みか喜びか 問はんとすれど 露もだし 聞かんとすれど 花いわず 夕べしづかに風吹きて 名残の露は払われぬ 風の情か嫉みにか 問はんとすれど露もだし 聞かんとすれど 花いはず
    この曲は壱越(D)雲井調子で弾いております。

宮城道雄小曲集・第二集(邦楽社発行)

お気に入りの宮城曲はございましたでしょうか?
お三味線をお習いの方は、宮城道雄三元小曲集のページもどうぞ。
もう一度お調弦の基礎をおさらいされたい方は、下のリンクより地唄箏曲の楽器の項目のトップにお戻りください。
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