まず、お膝を腰幅に開いて座りましょう。
両膝の間に握りこぶしがひとつかふたつ入るくらいでしょうか。
そこへ、お腰をまっすぐに立てて下腹で支えます。
上半身の力を抜き、肩の力も抜きます。
骨盤の中心に背骨が真っ直ぐに伸びているイメージができたら、静かに腹式呼吸を加えましょう。
お箏に対してお膝がちょうど45度の角度になるようお座り下さい。
竜角の延長線上に腰骨がくるくらいの位置が、お座りになる場所でございます。
次に、両手を自然にお箏の上に伸ばしてみて下さい。
腰をひねったり、ひじを張ってしまわないようにお気をつけ下さい。
また、両肩を水平に保てるようにいたしましょう。
右掌はまあるく柔らかく曲げ、左手はお指を揃えて絃の上におきます。
遠い方の絃をお弾きになる場合には、前かがみになるのではなく、腰から上体を倒して無理なくお指が届くところまで、近づいていって下さい。
さあ、こちらのお写真のような
お箏の構えになりましたでしょうか?
楽譜をご覧になる場合、譜面台を置く場所にご留意下さい。
右の方に置きますと、お首が曲がった姿勢になってしまいます。
正しい姿勢を崩すことのないよう、お顔をまっすぐにして、その視線の先に譜面台を置いてください。
お首が曲がった姿勢にならないよう、正しい位置に譜面台を置きましょう。
お爪を、右手の親指・人差し指・中指の三本にしっかり嵌めます。
掌を柔らかくまあるく曲げ、余分なところには力をいれないようにいたしましょう。
お爪のカドが絃にきちんと当っていれば綺麗な音がいたします。
お爪の厚みや形で音色が変わります。
いろいろとお試しになられると楽しいと思います。
お習い始めの頃は、親指ばかりでお弾きになられることが多いでしょう。
そういうとき、向う指(人差し指と中指)の置き場所に
ふとお困りになられるかもしれません。
写真のように掌を柔らかく まあるく曲げて
ちょうど良い場所(絃の上)に向こう指を揃えておきます。
薬指と小指も絃の上に置いて、しっかり支えてください。
いくつかの技法を動画でご紹介いたします。
文章だけでご説明するのは難しく、お分かりにくいこととは存じますので、動画をご覧いただきながら、楽しく挑戦してみましょう。
少しでも皆様のお稽古のご参考になりますように・・・(小野)