記録映画として世界発信を試みる【地唄箏曲演奏家 小野真由美】の制作がすすめられております。
琴、三絃、地唄の世界は、一見地味なジャンルではあるが、古来からの伝統音楽として時代時代の流れによって培ってきたものであり、その和楽器の音色は、日本人ならではの優しさを、独特の音調で奏で、心を癒し、緩やかな時間を表現する世界となっている。
この映画の主役である大分県出身者の小野真由美さんは、東京芸術大学を卒業されてすぐに、地唄箏曲美緒野会を設立され、永きにわたりその主宰者として、その芸を極め、数年前からは日本文化の海外発信を積極的に行うなど、日本の古典文化に多大な貢献をされている。日本文化の伝統は世界に誇るべき成熟文化であり、小野真由美さんは、わが国の文化や伝統の価値を世界発信する女性として、成熟世界に適合した新たな社会モデルの構築に努力されている方とも言える。
文化芸術が生み出す社会への波及効果は計り知れないものであり、その価値を後世に残し、伝統文化と現在の共存を多様性を持って表現していく、これはその記録映画である。