地唄箏曲美緒野会

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お三味線について

地唄三弦「黒髪」動画

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三味線の調弦法

はじめに 基本になる一の糸(一番太い絃)の高さを決めましょう。一の絃をこの音の高さ( 壱越442Hz)に合わせてください。 ビーンとよく響くサワリのついた音になりましたでしょうか?

では次に下の調弦表からお弾きになりたい曲のお調子を選んでクリックして下さい。一の音、二の音、三の音の順番に二回ずつ実音が聴こえます。ゆっくり流れますので、よく聴きながら同じ音に合わせましょう。

※1 ここではA を442Hz とするピッチで調絃しています。
※2 表中の音名は便宜上KORG 社箏用チューナー「調べ」の表記に準拠しております。

 
本調子 D G D
二上り D A D
三下り D G C
六下り D G A
水調子 A D A

※水調子の一の絃は、上でご紹介した一の音よりずっと低い音です。音源から聴こえる実音が正しい高さになります。

   

便利な専用チューナーもございます。上手にご利用ください。

三味線の弾き方

ポイント1正しい正座

まず、お膝を腰幅に開いて座りましょう。両膝の間に握りこぶしがひとつかふたつ入るくらいでしょうか。
そこへ、お腰をまっすぐに立てて下腹で支えます。上半身の力を抜き、肩の力も抜きます。骨盤の中心に背骨が真っ直ぐに伸びているイメージです。静かに腹式呼吸を加えましょう。
(そっくりそのままで、ヨガのポーズになりました。)

正しくお座りになることがとてもとても大切でございます。

ポイント2三絃の構え方
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次に、ひざゴムを右側のお膝のちょうど真中あたりに置きます。ここが三絃の胴をのせる場所です。身体の近くに、抱え込んでしまわないように気をつけて下さい。そして、胴をご自分の方へグイっと倒します。

胴をお膝の上にのせるというイメージをお持ちになりますと、胴の位置が高くなり過ぎて三絃の位置が定まりません。胴 の半分は、お膝の外側にと思って下さい。

さあ、上のお写真のようになりましたでしょうか?

ポイント3撥の持ち方

五本のお指を、ちょうど卵を握っているように柔らかくまあるく曲げ、親指と小指は撥じりのこちら側。人指ゆび、中指、薬指の三本が並んでいる上にそおっと撥を載せてあげましょう。
曲げたお指をちょっとでも伸ばせば撥が転がって落としてしまいそうなくらいのやわらかい握りようが、コツでございます。

そんな優しい形のまま、親指を何となく伸ばしてみてください。親指の指先が撥のお山にちょうど触れるところ・・・握って加減がよろしいのは、その一箇所だけでございます。

撥をふんわりと握ったまま胴かけの上に右腕の重さをすっかり預けてのせます。のせる具合は例えばアームレストにゆったりと腕を置く感じ・・・。
両肩から力が抜けていることをご確認ください。力が抜けると、手首がだらりと下がりますでしょう。だらりと下がった掌に、ふんわりとやさしく握った撥先が胴のはじっこ&三の糸の真上にとまっているようでしたら大成功!!!
フォームの出来上がりです。

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柔らかく曲げたお指の中にやんわりのせてある貴方の撥は、三絃の棹に対して無理なくちょうど平行になるようなバランスを保っているはずです。

万一、棹にきっかり平行になるようなバランスを保っていないようでしたら、それは貴方の持ち方のせいではなく、もしかすると撥のつくりの方に問題があるとお考えになったほうがよろしいかもしれません。

参考ブログ

ここで5つのチェックポイント
(鏡を見ながら確認してみましょう!)

  • check1:上体はまっすぐに…お鼻→顎→おへそ→お膝の真ん中
  • check2:両肩を水平に
  • check3:棹の角度は45 度
  • check4:撥の中心線は棹に平行
  • check5:撥先の位置は胴の端&三の糸の上
ポイント4撥のあて方
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地歌三絃は音色の繊細さを大切にしていますので、うんと端の方を弾きます。一の糸でしたら、何なら胴から外れていても構わないくらいかもしれません。

撥の重さに逆らわずストンとまっすぐにうちおろします。撥先が、革(胴)に対していつも垂直に動くようにいたしましょう。大きく振り上げたり、くるりと回したりするような撥さばきはお品のないもの、地歌にはどうやら似つかわしくないようです。

次に、実際に弾いているところの動画をアップしております。不調法な撥さばきではございますが、もしよろしければご覧下さい。前から見たところと、斜め上から見たところの動画がございます。それぞれのお写真の上をクリックなさって下さい。

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次は、二の糸を弾きます。撥先を二の糸の上まで持ってきてから、胴に向かって垂直に撥先を下します。

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最後に一の糸を弾きます。撥先をヨイショッと一の糸のところに持ってきて、絃を揺らすような気持ちで撥先をあてます。

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ポイント5勘所(ツボ)の押さえ方

通常、左手のひとさし指・中指・くすり指の三本で棹の勘所を押さえます。
一番細い三の糸は、爪を立ててきりっと押さえましょう。一の糸と二の糸を弾くときには
糸に爪があたらないようにお指の先で押さえます。爪が絃に触りますと、ザリっと嫌な音がしてしまいますので。

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棹を握っております時、棹の面に対して、棹の間裏の一番ふくらんでいるところに、親指の付け根の関節があたっています。

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三の糸 二の糸 一の糸

せっかくでしたら、平素からのお爪のお手入れも大切ですね。お爪は三本とも、なるべく真っ直ぐ一直線になるよう短く切り揃えておくように心がけましょう。

若い頃は、左手の爪はなるべく湿らせないように、などと気を使っていたりしたものでございますが、昨今は指先が具合よく硬くなって特に気をつけていなくても平気になりました。但し、たくさんお練習をする時にはお爪を減らしてしまわないよう、繭を切ったものをセロテープで指先に貼ってお稽古を致します。

絃を押さえる場所を糸道(いとみち)と申しますが、基本的には、どの指もお爪の真中で押さえます。ひとさし指だけは、いくらか親指よりかもしれません。素晴らしいハジキの音の為に、もう少し親指側に、ここはという時にだけにしか使わないとっておきの糸道を用意しておかれればさらに申し分ないといえるでしょう。

ポイント6綺麗なハジキ

美しいハジキの音のポイントはふたつでございます。

前章で少し触れましたが、まず、減ってしまっていないひとさし指の爪で、正確な勘所をきっちりと強く押さえること。もうひとつは、押さえた勘所のすぐ近くをはじくこと。

これで、ビ~ンと響く良い音色のハジキが出来ます。どうぞお試し下さいませ。

以上は、先達の諸先生にお習いした事の受売りに私なりの工夫を加えたものでございます。お分かりにくいこととは存じますが、少しでも皆様のお稽古のご参考になりましたら幸いでございます。

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三味線/糸の掛け方

三の糸の掛け方を動画で説明しています。
動画(MP4) をご覧いただけますので下のお写真をクリックなさって下さい。

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  • 1、糸を留めてある和紙を外します。
  • 2、銀色のしるしを付けてあるほうを音緒に差し込みます。
  • 3、L 字を作って出来た輪を音緒に掛けてひっぱると止まります。
  • 4、糸巻きにある糸穴に糸を通し先を真結びに結んで留めます。
  • 5、おネジを巻いて最後にネジ穴におネジをきちっと差し込みます。

これで出来上がりです。

ズームアップした映像を少しずつお送りいたします。

ズームアップ

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糸巻きに通したあと、
私は、師匠にならって糸を真結びに結んでおりますが、もう一度同じ糸穴に入れて留める方や、糸巻きに挟み込む方もいらっしゃいます。
糸を真結びに結んでおきますと、万が一、おネジが落ちて外れても糸巻きがころがっていかないので安全ですからと私はお習いいたしました。

お流儀はいろいろございますが、
要するに糸がはずれずに止まっていればよろしいワケです。

糸をかけ終わりましたら、次に糸を程良く伸ばして下さい。伸ばし足りないと、お調子を合わせても合わせても、音がズルズル下がって困ってしまいます。伸ばし過ぎますと、せっかくの新しい糸ですのに『伸びきった糸』の音になってしまってもったいないこと・・・。

さて、では、どのくらいが程良い伸ばし加減かと申しますと、これが難しいところでございますが、とっておきの確かめ方を申し上げましょう。
糸を棹から数センチ持ち上げてそのままお指でピンとはじいてみます。それだけで音が下がってしまうようでしたら、その糸はまだ充分に伸ばされていないと申せましょう。

年季が入ってまいりますと、不思議なもので、糸を伸ばすお指の手触りでほど良い加減がピタリとわかるようになります。

皆様どうぞお楽しみに・・・♪

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三味線/ 棹のはずし方&つなぎ方

お三味線を持ち歩かれるとき、『長トランク』と呼ばれるケースにそのままスッポリと入れて運ぶのが一番簡単でしょうけれども、ここでは、『三つ折れカバン』と呼ばれるケースで持ち運ぶ場合の方法をご説明いたします。

『三つ折れカバン』をご利用なさるには、お三味線の棹を三つに分解できなくてはなりません。
ご一緒に、お三味線を三つに分解してみましょう。下のお写真をクリックして下さい。動画(MP4) をご覧いただけます。

写真
  • 1、最初に駒をはずします。
  • 2、おネジを緩めて、音緒をはずします。
  • 3、糸が途中で折れてしまわないように糸巻きにやさしく巻きつけて下さい。これで棹を外す準備が出来ました。
  • 4、お三味線をお膝の上に立てて中棹をしっかりと持ちまず下棹をトンとはずします。必ずお膝の上ではずしましょう。畳や床の上ですと落ちたときに危険です。
  • 5、最後に中棹をはずすと出来上がりです。

ズームアップ

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棹を外しましたら、最後に仮継ぎを取りつけます。
山の部分と谷を部分を良く見て間違えないように取り付けて下さい。上棹に一つ、中棹にはふたつ、下棹にはひとつ、仮継ぎを取りつけます。すんなり入らないときには取り付ける場所を間違えていらっしゃるかと存じます。
無理やりに押し込まないでください。

出来上がったら三つ折れ用の布袋に包んでケースに入れます。

写真
  • 1、継ぎ目に添って、棹を軽くはめ込みます。
  • 2、棹をまっすぐに床に立てて体重をかけてぐっと押しこみます。
  • 3、糸が途中で折れないよう丁寧に伸ばして音緒を掛けて、駒を付ければ出来上がりです。

『三つ折れカバン』でしたら、飛行機の機内へお手荷物としてそのまま持って入れます。国際線のみならず最近は国内線も規則が厳しくなりましたので、『三つ折れカバン』に入れてお持ちになると安心ですね。

飛行機での演奏旅行のときなどに皆様どうぞご利用下さいませ。

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お稽古曲一覧

美緒野会お薦めのお稽古曲を紹介させていただきます。
現代邦楽や童謡、Jポップスなどは数が多くてとても書ききれませんので、古典の中からだけ、よく弾かれる曲だけを思いつくまま書き留めてみました。素敵な曲がたくさん並んでおります。ご上達に従って、だんだん難しい曲に挑戦なさるのは、ワクワク楽しいものでございましょう。もっとも、弾きたい気持ちが何よりでございますから、順番は、あくまでもご参考程度に・・・お好みに合せて自由にお選び下さい。

  手事物・段物・端歌物 宮城曲
手ほどき 四季の花 浮舟  
雲にかけはし    
門松 松づくし 宮城道雄三絃小曲集
菜の葉    
福寿草    
初伝曲 すり鉢・れん木 万歳 若水
八千代獅子 六段の調 遠砧
花形見 袖香炉 都踊り
夕顔 芦雁  
夕空 黒髪  
難波獅子 鶴の声  
海人小舟 正月  
神楽 七夕  
中伝曲 里の春 里の春(替手) 秋の庭
ままの川 八段 御代の祝
けしの花 みだれ 比良
深夜の月 鳥追  
椿づくし せっかい  
茶音頭 茶音頭(替手)  
新松づくし 新松づくし(替手)  
松風    
松風    
奥伝曲 千鳥の曲   軒の雫
末の契り   千代の寿
ながらの春   花紅葉
桜川   秋の初風
楫枕    
虫の音 虫の音(地)  
出口の柳 出口の柳(替手)  
越後獅子 八千代獅子(替手)  
里の暁 難波獅子(替手)  
園の秋 園の秋(地)  
水の玉    
新娘道成寺 新娘道成寺(替手)  
皆伝曲 磯千鳥 古簾の戸  
若菜 袖の露 落葉の踊り
さむしろ 菊の露 唐砧
御山獅子 影法師 四季の柳
四季の眺 打盤 虫の武蔵野
新浮舟 横槌 高麗の春
名所土産    
吾妻獅子    
笹の露 越後獅子(替手)  
萩の露 六段(替手)  
船の夢    
松竹梅    
根曳の松    
竹生島    
八島    
難曲 今小町 ゆき  
夜々の星  
玉の台  
尾上の松 尾上の松(替手)
七小町 吾妻獅子(替手)
西行桜  
八重衣 八重衣(替手)
玉川 玉川(替手)
残月 残月(替手)
新青柳 八段(替手)
 
宇治巡り  
石橋  
千代の鶯  
四つの民  
鉄輪  
こんかい  
八島(替手)  
三津山  
 
夕べの雲  
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宮城道雄三絃小曲集

『宮城道雄三絃小曲集』をご存じですか?

『宮城道雄三絃小曲集』をごぞんじですか?宮城道雄は、『春の海』など数々の名曲を作曲なさった稀代の天才でいらっしゃいますが、後進の指導者としても、たくさんのご功績を残されました。この手ほどき集の作曲がそのひとつでございます。
また、歌詞のほとんどは、葛原勾当のお孫様にあたられる葛原しげるがおつくりになられました。とりたてて作詞者に言及していない曲は皆葛原しげる作歌でございます。

はんなりと可愛らしく、優しく、いとおしい小さな練習曲の数々を美緒野会会員様方とご一緒に、楽しくお勉強をしながらこれから少しずつ音源を入れてまいります。お稽古のよすがに・・・少しでも初心者様のお手伝いができましたら幸いでございます。

ところで、大好きな小曲集なのですけれども、初心者様にご指導いたしますときにたったひとつ、いつも困ってしまいますのが、お調絃(チューニング)の難しさでございます。
そこで・・・ものすごく大胆不敵なことではございますが、初心者様を、お調絃であまりお悩ませすることのないよう、私共美緒野会のお教室では、双調の曲の場合でもお調子替えをしないで、少なくとも始めのほうは全部盤渉(B)の平調子に合せてお練習しております。特にお断りしていない限りひとまず全部、このお調子で弾いてまいりますので、一旦、お調弦してしまいましたらそのままのお調子でどんどんお練習を進めて頂けます。お声の幅に少し無理があったりいたしますけれども、そこのところは、どうぞおおらかなお気持ちで・・・お許し下さいませ。

お調子あわせ

ここをクリックして頂きますと、一の音から順番に巾の音まで、実際の音が二回聴こえます。ゆっくり流れますので、よく聴きながら、同じ高さの音に合わせて下さい。お調子合せの出来上がりです。特にお断りしていない限りみなこの本調子で弾いております。
三絃のお調子合せの詳しい説明はこちらをご参照ください。

宮城道雄三絃小曲集(大日本家庭音楽会発行)

曲名 歌詞 演奏者
練習1
練習2
練習3
練習4
練習5
練習6
練習7
福寿草 床に飾れる福寿草 今日咲き初めぬ やさし嬉し その名目出度き福寿草 黄金の色も ゆかし嬉し
(お箏の調弦は双調の平調子
唄・三絃小野真由美
白井伊知子
練習8
練習9
吉野山 吉野山 霞の奥は知らねども 見ゆるかぎりは 桜なりけり
(お箏の調弦は双調の平調子)
唄・三絃小野真由美
鈴木瑠美枝
練習10
練習11
練習12
練習13
練習14
練習15
春の園 春の園 紅にほふ 桃の花 したてる道に いでたつ乙女(万葉集) 星野詔子
三絃小野真由美
練習16
練習17
君のめぐみ のどけき春の あささめに 萌え出でぬ 草もなし 君のめぐみは あめのごと 民の栄え 草のごとし (大和田健樹作歌)
練習18
春 霞 春霞 色の千草にみえつるは たなびく山の 花のかげかも(古今集)
練習19
大井川 大井川 花と月との朧夜に ひとりかすまぬ波の音かな 星野詔子
三絃小野真由美
花よりあくる 花よりあくる みよしのの 春のあけぼの 見渡せば 唐人も高麗人も 大和心になりぬべし
練習20
練習21
岩間とぢし 岩間とぢし 氷も今朝はとけ初めて 苔の下水 道もとむらむ(西行法師/新古今集)
うぐひすの うぐひすの鳴く野辺ごとにきてみれば うつろふ花に風ぞ吹きける(古今集)
練習22
笛の音(二上り) (一)梅散るゆふべの山里に ひとこえ響くは誰が笛ぞ
(二)夕月しずかにほの見えて 暮れ行く木蔭は誰が宿ぞ
(三)流れにまじりてたえだえに 聞こゆる笛の音誰が里ぞ
(大和田健樹作歌)
霞立つ(二上り) 霞立つ 春の山辺は遠けれど 吹きくる風は 花のかぞする 吹きくる風は 花のかぞする (古今集)
忘るなよ(三下り) わするなよ たのむの澤を立つ雁も 稲葉の風の 秋の夕暮れ(新古今集)
寝覚め(三下り) 露をたづねて なく虫の草の まがきに声たえぬ さらでも 秋の夜は 寝覚めさみしくあるものを
みよしのは(本調子二上り みよしのは 山もかすみて白雪の ふりにしさとに春は来にけり 白雪のふりにしさとに 春はきにけり(新古今集)
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